馬鹿の論理

いろんな考察

子供を叱るって、理屈より気持ちが大切なのかも?

ママにきつく叱られたのび太
「世界一の悪者になってやる!」と、ついにキレる!!

eigachannel.jp

胸糞が悪すぎるトラウマ必至の衝撃回として、悪魔のパスポート回(TCコミックス第13巻)が紹介されておりました~。


ある日、のび太はマンガ買いたさのあまり、ママのお金を盗ろうとして見つかり、こっぴどく叱られてしまいます。
普通の小学生ならば、そこでしょげたり、へこんだりするのでしょう。
ところが、のび太は違います。

ママに叱られたことに腹を立て、「世界一の悪者になってやる!」と、反抗的に一念発起するのです。
ルフィの「海賊王になってやる!」と、同じくらいのテンションで。


とはいえ、自分の力だけで世界一の悪者になんてなれっこないのが、のび太です。
そこで、ドラえもんに出してもらった、未来のアイテムが悪魔のパスポート』↓。
https://contents.dora-world.com/uassets/c66/8d12047dff0cdf00a2ce3fa774eb1/13%E5%B7%BB.png

このパスポートを見せれば、どんな悪事も許されてしまいます。
強盗でも人殺しでも、やりたい放題です。

そもそもですが、許されないことをするから悪事なのであって、許されてしまう悪事は悪事ではありませんね。
でも、そんなことはどうでもいいのです。


ゴミ箱を蹴り倒したり、野良犬を叩いたり、ジャイアンを殴ったり、極悪非道の限りをつくすのび太
しずかちゃんのスカートをめくったり、スネ夫の家に土足で上がったり、欲しかったマンガを万引きをしたり、世界一の悪者を目指すのび太

これまで、やりたくてもできなかったことを、大手を振って思う存分堪能しまくりです。
……しかし、そんなのび太の心中は、晴れやかではありません。

あれほど欲しかったマンガなのに、万引きをした後ろめたさから、全く楽しむことができません。
結局、本屋に代金を支払いに行きます。
蹴とばしたゴミ箱も、きちんとお掃除します。

スカートをめくったしずかちゃんも、ちゃんと責任を取って後に結婚します。
dic.pixiv.net

このような、微笑ましい小市民的エピソードですが、なぜか不快すれすれの問題作として紹介されているのです。

その紹介記事の中には、母親のお金を盗むことについて、子供が一番やってはいけないこととあるのですが、果たしてそうでしょうか?
書店から、マンガ本を万引きするよりは、マシなはずです。

母親のお金を盗むことは、悪戯の域を超えたもはや犯罪行為ともあります。
これについては、刑法244条・251条の「親族間の犯罪に関する特例」により、犯罪行為にはならないらしいです。
まぁ、親子な訳で、経済状況が共有されていますからね。


そして、ここからが肝心ですが、このお話で最も重要なポイントは、お金を盗ろうとしたのび太を、ママがきっちりきつく叱っている点です。
しかも、そのママの怒った顔、目をこれでもかと尖らせ、後にも先にも見せたことのない怖い形相とあります。

なぜ、ママはそんなに怖い形相で、のび太を叱ったのでしょうか?
それは、のび太を思えばこそです。

おそらく、のび太はお金を盗むという行為を、軽く考えていたのでしょう。
後で返せば、何の問題もないと。
本人は、前借りのつもりだったようです。
とはいえ、法律上そういう訳にも行きません。

子供に対しては、理屈で説明してもわからないことが、往々にしてあります。
ですので、やってはいけないことだと、恐怖として植え付ける必要があったのです。

そのような目線で見れば、胸糞が悪すぎるどころか、心温まる親子エピソードに見えてきましたね。


ちなみに、この『悪魔のパスポート』ですが、ノートセットが2,420円で、藤子・F・不二雄ミュージアムショップにて販売中とのことです。
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